年度更新、今年も“なんとなく”で済ませていませんか?─ その提出、あとで見直しが必要かもしれません

毎年5月下旬ころになると届く、あの書類。

「年度更新のご案内」

見るだけでちょっと憂うつ…という方も多いのではないでしょうか。

雇用保険・労災保険の保険料を計算して提出する「年度更新」は、会社を運営していく上で欠かせない大切な手続き。
でも実は、内容が分かりにくい・ミスしやすい・面倒…という“苦手意識”を持たれがちな業務でもあります。

今回はそんな年度更新について、「今年こそ落ち着いて対応したい」という方に向けて、基本と実務のコツをお伝えします。

年度更新って何をするの?

ざっくり言えば、「去年の保険料を確定して、今年の概算保険料を出す」作業です。

具体的には、

2024年度(2024年4月~2025年3月)に支払った賃金を集計し、

雇用保険・労災保険の保険料を精算

2025年度分(2025年4月~2026年3月)概算保険料を申告

という流れになります。

提出先は、労働基準監督署やハローワーク。
近年は電子申請の利用も増えています。

よくある“つまずきポイント”

「去年と同じでいいよね?」と前年の控えを見て、そのまま書いてしまった…
→でも、実際には従業員の人数が変わっていたり、雇用保険に加入していない人を含めてしまったり、集計のミスが発生しやすいのです。

特に注意が必要なのが以下のようなケース:

アルバイト・パートの人数や勤務状況が変わっている
一時的に雇った人の給与も含まれる
賞与や残業代の計上漏れ
社員の雇用保険加入漏れや喪失忘れ など

こうしたミスは、後から追加で納付が必要になったり、トラブルにつながることも。

スムーズに進めるための3つのコツ

早めに賃金集計に着手する
 源泉徴収票と違って「月別」の賃金集計が必要です。特に手計算の場合は慎重に。

従業員の雇用保険状況をチェック
 「この人、保険に入れていたっけ?」という確認を怠ると、手続きミスに。

電子申請を活用して効率化
 e-Govなどのシステムで申請すれば、計算チェック機能もありミス防止に役立ちます。

社労士に依頼するという選択肢

「忙しくて、毎年ギリギリになってしまう…」
「合っているか不安だけど、確認する時間もない…」

そんな方こそ、社労士へのご依頼を検討してみてください。

複雑な保険料計算や書類作成を代行
✔ 最新の制度変更にも対応
✔ ミスによる追加徴収や指摘のリスクを軽減
✔ 電子申請も対応可能で効率的

何より、年度更新だけでなく、その周辺業務(例えば算定基礎届や就業規則の見直し)も合わせて相談できるのが社労士の強みです。

年度更新のモヤモヤ、すっきりさせませんか?

年度更新は、単なる年中行事ではありません。

保険料の申告は、従業員を守る労災・雇用保険の“正しい基盤”を整える作業。
だからこそ、曖昧なまま・前年コピーで終わらせず、一度じっくり向き合ってみることをおすすめします。

横山社会保険労務士事務所では、年度更新をはじめとする労務手続きのサポートを行っています。
「今年こそ落ち着いて手続きを済ませたい」
「どこから手をつければいいかわからない」
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。

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