忙しいときほど、「声かけ」は効く。社員が定着する会社は、ちゃんと見てる。

「このところ、社員との会話、ちゃんとできてるかな…」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
日々バタバタで、朝から晩まで予定がぎっしり。
現場にも顔を出し、数字も追って、ついでに採用や経理まで。
気づいたら、社員に「おはよう」とも言えないまま1日が終わっていた──。
そんな毎日を送る社長さん、実は少なくありません。
私が訪問する中小企業でも、こんな声をよく聞きます。
「本当は、もっと声かけたいんですけどね」
「余裕がなくて、つい後回しになって…」
でも、ここでひとつお伝えしたいのは――
“声をかけなくなった瞬間から、社員の心が少しずつ離れていく”ということ。
「ありがとう」が1回減ると、「辞めようかな」が1歩近づく
例えば…
- 朝「おはよう」のひとこと
- 帰るときの「おつかれさま、今日どうだった?」
- ふと手が空いたタイミングでの「最近どう?」
ほんの30秒のやりとりでも、人って「見てもらえてる」って思えるものなんですよね。
逆にいうと、忙しさの中で“声をかけなくなる”と、社員は孤立していきます。
「一生懸命やってるのに、気づいてもらえない」
「困ってるのに、聞いてもらえない」
「がんばってることが、当たり前になってる」
そんなふうに感じたとき、人は「辞めたい」とは言わなくても、心のドアを、そっと閉じはじめます。
定着率が高い会社は、「雑談力」が高い
私はこれまで、いろんな会社を見てきましたが、社員が定着している会社って、共通点があります。
それは、「ちゃんと話してる」こと。
・ランチの時に雑談がある
・ミスした時に怒鳴らずに「大丈夫?」って言える
・成果が出た時に「見てたよ、すごいね」って伝えている
制度や待遇の差よりも、“日々の関わり方”が、離職率を大きく左右しています。
社長の「忙しい」は、伝わっている。でも…
もちろん、社長が忙しいのは、社員も分かっています。
むしろ、「自分たちのために動いてくれている」と感じている方も多い。
でも、だからこそ、
たった一言の“気にかけ”が、すごく響く。
「おっ、がんばってるね」
「最近、どう?」
「無理してない?」
そのひとことが、社員にとっては「もう少しがんばろう」に変わります。
今日からできる、声かけリスト
最後に、もし余裕があれば、今日からこんな声かけ、取り入れてみてください。
- 帰り際に「今日の中で一番うまくいったこと、あった?」
- ちょっとした成果に「○○さんがやってくれたおかげだね」
- 朝「昨日の○○、大変だったけど、助かったよ」
たった10秒でもいいんです。
それが、社員にとっては“見守られている感覚”になります。
おわりに
会社の雰囲気を作っているのは、制度やルールだけじゃありません。
日々の言葉が、空気を作っています。
社長の声かけは、思っている以上にパワーがあります。
忙しい時期だからこそ、「一言」の重みを大事にしてみませんか。
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