【就業規則コラム vol.5】懲戒規定、細かく書くほどいい?

懲戒規定って、「細かければ細かいほど安心」って思いがちですよね。
でも実はそうでもないんです。
ある程度の網羅性は必要なんですが、厳しすぎる内容にしてしまうと、かえって従業員が萎縮してしまって、職場の雰囲気がギスギスすることもあるんです。
懲戒規定は“バランス”が肝心。
懲戒規定は会社が従業員に期待する行動を示す大事なルールです。
ただし、「〜したら即懲戒解雇!」みたいに極端すぎる書き方をしてしまうと、社員が新しいことに挑戦しにくくなったり、意見を言いづらくなったり…。
逆効果になってしまうこともあります。
ポイントはこの3つ。 基本的な項目はしっかり書く
無断欠勤や機密情報の漏洩など、会社にとって特に困る行為は明記しておきましょう。
抽象的な表現も入れておく
「その他、会社の信用を著しく傷つけたとき」みたいな一文を加えておくと、想定外のケースにも対応できます。ただし、運用は慎重に。
“程度”を考慮する
「故意または重大な過失」などの表現を使って、悪質性が高い場合にだけ重い処分ができるようにしておくと、柔軟に運用できます。
懲戒規定は「社員を処分するため」だけのものではなく、社員が安心して働ける環境を守るためのもの。
会社の信頼を高めるルールなんだ、という視点でつくると、いいバランスに仕上がりますよ。
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