健康保険証、2025年12月1日で廃止!会社として知っておくべきこと

2025年12月1日から、長年お世話になった「健康保険証」がついに廃止されます。
病院で「はい、保険証お願いします」と出していたあのカードも、もう使えなくなるのです。
「じゃあ12月からどうやって受診すればいいの?」
「会社として従業員に何を周知すればいい?」
今回は、個人と企業それぞれの観点で、これからの受診方法と準備を整理しました。
🔷個人が受診する3つの方法
(1)資格確認書
マイナンバーカードを持っていない、または保険証として登録していない方に発行されます
見た目は保険証とほぼ同じで、病院・薬局でそのまま利用可能
有効期限があるため、期限切れ前に更新が必要
いわば「保険証の代わりになる暫定カード」です
(2)マイナ保険証
マイナンバーカードを健康保険証として登録すると使用可能
病院の受付でカードを専用端末にかざすだけでオンラインで資格確認
転職や引っ越しで保険が変わっても、カードを差し替える必要なし
過去の薬の履歴や検診結果と連携できるため、医療安全性も向上
(3)スマホ保険証
2025年9月から順次スタート
スマホにマイナンバーカードを登録しておけば、カードなしでも受診可能
カードとスマホ、両方使えるので自分の使いやすい方を選択可能
🔷企業として知っておくべきこと
健康保険証の廃止は、社員対応にも影響があります。
以下のポイントを押さえておくと、混乱を防げます。
- 従業員が「保険証が使えない!」とならないよう、社内周知する
- 新入社員への案内文を更新する
- 資格確認書を使う場合の手続き方法等を確認しておく
また、マイナンバーカードを使った行政手続きや本人確認のデジタル化も進んでいます。
企業としても「マイナ保険証」「スマホ保険証」の仕組みを理解しておくことは、今後ますます重要になります。
🔷協会けんぽからの注意点
2025年12月2日以降、現在お持ちの健康保険証は使用できなくなります
使用できなくなった保険証は各自で廃棄してください
🔷まとめ
2025年12月1日で健康保険証は廃止
受診は【資格確認書】【マイナ保険証】【スマホ保険証】のいずれかで
スマホ保険証は2025年9月から順次スタート
企業としても早めの周知と準備を
長く使ってきた保険証がなくなるのは少し寂しいですが、時代は確実に“デジタル化”へ進んでいます。
大切なのは「知らなかった」「間に合わなかった」とならないこと。
マイナ保険証もスマホ保険証も、最初の一歩は簡単です。
自分に合った方法を選び、早めに準備しておきましょう。
💬 横山社会保険労務士事務所からひとこと
横山社会保険労務士事務所では、企業の労務管理や制度変更への対応など、日々の「これってどうすれば?」という相談にも対応しています。
健康保険証廃止に伴う社内案内や従業員対応に不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
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