真似したくなる!働く人の気持ちを動かす“小さな工夫”たち

社労士という仕事をしていると、いろんな会社の中を見せてもらう機会があります。

その中で、ふとした工夫に「あ、これ、すごくいいなぁ」と感動する瞬間があるんです。

今回は、私が実際に見て「これは真似したくなる!」と思った職場の工夫をいくつかご紹介します。

どれも特別なお金や仕組みを使っているわけじゃないのに、働く人のことをちゃんと考えていて、ちょっとあったかくなる。

そんな“やさしいアイデア”たちです。

1.「ありがとうカード」が飛び交う会社

ある会社さんでは、社内に「ありがとうカード」専用のポストがありました。

同僚や先輩に感謝を伝える小さなカード。

手書きで一言書いて、名前を書かずに投函する仕組み。
週に一度、集まったカードを一覧にして、社内に貼り出しているそうです。

「○○さん、今日の納期対応ありがとう!」
「急なお願いを聞いてくれて本当に助かりました」

匿名だからこそ、素直に感謝の気持ちが出ていて、それを見て周りもちょっと温かくなる。

メールやLINEと違って、手書きの文字には“ちゃんと向き合って書いた”という気持ちが伝わってきて、心が和みました。

こういう“仕掛け”って、本当に素敵だなと思いました。

2.「ちょっとお話聞いてもらえますか?」ボタン

これはある介護施設での工夫です。

職員室に「ちょっとお話聞いてもらえますか?」と書かれた木のボタンが置いてあるんです。

これを押すと、管理者のデスクに小さなランプが光って、「話したい人がいますよ」の合図になる。

大げさな相談じゃなくても、「ちょっと愚痴りたい」「気になることがある」ってときに、声をかけやすくなる仕組み。

ストレスを抱える前に出せる環境、これは見習いたいなぁと思いました。

3.退職する人が“未来の誰か”に残すノート

これは小さな製造業の会社。
退職する社員が、次にそのポジションに入る人のために「おたすけノート」を書いて残す文化がありました。

・自分がつまずいたポイント
・困ったときに誰に聞けばいいか
・失敗談や成功体験
・最後に一言メッセージ

強制じゃなく、でも自然と引き継がれているそうです。

こういうのがあると、新しく来た人も不安が減るし、会社全体があたたかい空気になる。
まさに“人が辞めても、文化は残る”って感じで、素晴らしいなと思いました。

社労士として、思うこと

労務の制度や規定ももちろん大事なんですが、こうした「人の気持ちに寄り添う仕組み」って、職場を支える大きな力になると感じます。

小さな会社でも、すぐに取り入れられる工夫って意外とたくさんあります。
「ちょっとやってみようかな」と思えるアイデアがあれば、ぜひご自身の職場でも試してみてくださいね。

✍️あとがき

今回ご紹介したのはほんの一例ですが、こういう“優しさの設計”がある職場って、やっぱり強いなと感じます。

そして何より、見せてもらったこちらの心がちょっと温まる。
そんな職場の工夫に、これからもたくさん出会いたいです。

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